大ゴッホ展〜夜のカフェテラス編〜 感想
大ゴッホ展に行ってきました。
以下 印象に残った作品紹介(超長文)
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・夕暮れ時の川
午後16時ぐらいの昼でも夜でもない曖昧な空の表現と、水面に反射した太陽に黄色だけでなくサーモンピンクが重ねられており空間として深みを感じた。
・1882年上半期に描かれたモノクロ、セピア調の絵画(大工の仕事場と洗濯場/スヘーフェニンゲンの魚干し小屋)
奥側にある窓の格子や扉まで繊細緻密に描かれていた。不透明水彩のホワイトが鮮やかに際立っている。
・母と子供
産まれて間もない男児が可愛らしい。ゴッホがシーンを心から愛し、家族として生きていきたいという希望やこれからへの期待を感じた。
・ニューネンの古い塔
今を生きるものとかつて生きていたものとの対比が儚い。右下の朱く鮮やかな花々が、どこか生命力に満ち溢れていた。
・織機と織工/織工シリーズ
全体的に角張ったいかつい織機や、ただただ夢中で機織りに集中している職人たちが魅力的に見え、ゴッホの拘りを強く感じた。
・掘る人
人体デッサンは整っていないものの「正しい絵」からは得られない対象の生命力が感じられる。
・テーブルにつく女
画面全体が真っ暗でよく見えないのに、女性の頭の後ろに窓際の真っ白な光があるのでそこに人が居るというのがすぐに判る。真っ暗な中でも暗い青や緑等、個々の色のわずかなニュアンスの違いが明確かつ繊細に表現されていた。
テーブルにつく男では、椅子の木目を表現するのにかすれ筆のタッチを使用していたのが印象的だった。
・頭部習作シリーズ
メインの人物の色調を合わせてから明暗を付けていくという技法で、真っ黒の背景では人物の肌が際立っていたり、逆に白い背景では逆光で暗く写る人物のシルエットがより明確になっていた。
・鳥の巣
よく見ると容器の中に卵があって可愛い。この作品の隣に飾られていた「りんごとかぼちゃのある静物」辺りから、キャンバスの隅にサインが残される事が増えてきたように感じる。生きた証。
・秋の風景
色彩技法を学んだ上での習作。絵具の重なり具合のおかげで、live2Dのような半立体的視覚体験があった。オークの木の葉や平地に生い茂る雑草等で葉のタッチがそれぞれ異なっている。
・モネのアトリエ舟
水面上から絵を描くためにわざわざ舟を用意したエピソードも相俟って、キャンバス下半分の反射面は上半分よりも青みが増しており、朝の冷たくて澄んだ空気感がキャンバス越しから伝わってきた。
・燻製ニシン
鑑賞中空腹だったのでとにかく美味しそうだなと強く感じたのと、美味しそうだと感じさせるほどに美味しそうに描く技術が凄い。
・バラとシャクヤク
花弁同士の境目をナイフか何かで削り、その跡で表現していたのが印象的だった。
ゴッホの作品は、塗料の厚みが照明と反射し暗い色の部分がテラテラ輝いているのが特徴的だと思う。
・野の花とバラのある静物
アネモネ、ガーベラ、マーガレット、パラ等多種多様の花が沢山集まっているのが可憐で可愛らしく個人的にお気に入り。上書き前はレスラーが描かれていたらしいが何も見えなかった。
・夜のカフェテラス(フォルム広場)
この展覧会の主役。カフェテラスの柔らかな光と濃紺の星空とのコントラストが特に印象的だったが、撮影OKということもありすぐに退かなければいけなかったため、近くでじっくり見られる隙が無かったのが惜しい。
・レストランの室内
点描や補色を意識した塗り。左上になぜかシルクハットが飾られていて遊び心を感じた。
・自画像
ゴッホ本人が描いた自画像。春のように柔らかで暖かい色選びと直接的なストローク。手掛けられた数多の作品を時をこえ海をこえ現代にまで沢山見せていただき、本当にありがとうございました。
100年以上経ってもなお自分の絵が世界的に評価され続けるってどんな感覚なんだろう。
この作品を最後に改めて一目見てから展覧会を後にしました。
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2025/12/22画像追加。現物の色をそのまま再現したいので写真の色調補正は極力最低限に留めましたが、投稿時にjpg変換される都合により現物とは発色が異なりますことを予めご了承願います。
以下 印象に残った作品紹介(超長文)
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・夕暮れ時の川
午後16時ぐらいの昼でも夜でもない曖昧な空の表現と、水面に反射した太陽に黄色だけでなくサーモンピンクが重ねられており空間として深みを感じた。
・1882年上半期に描かれたモノクロ、セピア調の絵画(大工の仕事場と洗濯場/スヘーフェニンゲンの魚干し小屋)
奥側にある窓の格子や扉まで繊細緻密に描かれていた。不透明水彩のホワイトが鮮やかに際立っている。
・母と子供
産まれて間もない男児が可愛らしい。ゴッホがシーンを心から愛し、家族として生きていきたいという希望やこれからへの期待を感じた。
・ニューネンの古い塔
今を生きるものとかつて生きていたものとの対比が儚い。右下の朱く鮮やかな花々が、どこか生命力に満ち溢れていた。
・織機と織工/織工シリーズ
全体的に角張ったいかつい織機や、ただただ夢中で機織りに集中している職人たちが魅力的に見え、ゴッホの拘りを強く感じた。
・掘る人
人体デッサンは整っていないものの「正しい絵」からは得られない対象の生命力が感じられる。
・テーブルにつく女
画面全体が真っ暗でよく見えないのに、女性の頭の後ろに窓際の真っ白な光があるのでそこに人が居るというのがすぐに判る。真っ暗な中でも暗い青や緑等、個々の色のわずかなニュアンスの違いが明確かつ繊細に表現されていた。
テーブルにつく男では、椅子の木目を表現するのにかすれ筆のタッチを使用していたのが印象的だった。
・頭部習作シリーズ
メインの人物の色調を合わせてから明暗を付けていくという技法で、真っ黒の背景では人物の肌が際立っていたり、逆に白い背景では逆光で暗く写る人物のシルエットがより明確になっていた。
・鳥の巣
よく見ると容器の中に卵があって可愛い。この作品の隣に飾られていた「りんごとかぼちゃのある静物」辺りから、キャンバスの隅にサインが残される事が増えてきたように感じる。生きた証。
・秋の風景
色彩技法を学んだ上での習作。絵具の重なり具合のおかげで、live2Dのような半立体的視覚体験があった。オークの木の葉や平地に生い茂る雑草等で葉のタッチがそれぞれ異なっている。
・モネのアトリエ舟
水面上から絵を描くためにわざわざ舟を用意したエピソードも相俟って、キャンバス下半分の反射面は上半分よりも青みが増しており、朝の冷たくて澄んだ空気感がキャンバス越しから伝わってきた。
・燻製ニシン
鑑賞中空腹だったのでとにかく美味しそうだなと強く感じたのと、美味しそうだと感じさせるほどに美味しそうに描く技術が凄い。
・バラとシャクヤク
花弁同士の境目をナイフか何かで削り、その跡で表現していたのが印象的だった。
ゴッホの作品は、塗料の厚みが照明と反射し暗い色の部分がテラテラ輝いているのが特徴的だと思う。
・野の花とバラのある静物
アネモネ、ガーベラ、マーガレット、パラ等多種多様の花が沢山集まっているのが可憐で可愛らしく個人的にお気に入り。上書き前はレスラーが描かれていたらしいが何も見えなかった。
・夜のカフェテラス(フォルム広場)
この展覧会の主役。カフェテラスの柔らかな光と濃紺の星空とのコントラストが特に印象的だったが、撮影OKということもありすぐに退かなければいけなかったため、近くでじっくり見られる隙が無かったのが惜しい。
・レストランの室内
点描や補色を意識した塗り。左上になぜかシルクハットが飾られていて遊び心を感じた。
・自画像
ゴッホ本人が描いた自画像。春のように柔らかで暖かい色選びと直接的なストローク。手掛けられた数多の作品を時をこえ海をこえ現代にまで沢山見せていただき、本当にありがとうございました。
100年以上経ってもなお自分の絵が世界的に評価され続けるってどんな感覚なんだろう。
この作品を最後に改めて一目見てから展覧会を後にしました。
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2025/12/22画像追加。現物の色をそのまま再現したいので写真の色調補正は極力最低限に留めましたが、投稿時にjpg変換される都合により現物とは発色が異なりますことを予めご了承願います。